箱本十三町
豊臣秀長は、城下の東南に商工業者を集めて自治権や独占営業権を与え、強力な城下町振興策を進めました。これらの町は「箱本十三町」と呼ばれ、江戸時代の郡山藩主にも受け継がれました。
禁制 天正20年(1592)
①南都・郡山以外での酒造 ②郡山以外で市を立てること ③他国より酒を持ち込むことを禁じた強力な施策
箱渡之日記
①綿町 ②紺屋町 ③本町 ④今井町 ⑤奈良町 ⑥堺町 ⑦藺町 ⑧柳町 ⑨茶町 ⑩豆腐町 ⑪魚塩町 ⑫材木町 ⑬雑穀町
綿町・紺屋町・藺町・茶町・豆腐町・魚塩町・材木町・雑穀町は、特許状を与えられた同業者の町。今井町、奈良町、堺町は、それぞれ同じ地域出身の商工業者が住んだ町です。
豊臣秀長掟書
紺屋町に宛てられた豊臣秀長の現存する唯一の特許状。
「こう屋町相定上は、他町ニ壱間もこうや不可相立候也」
城下に紺屋町を定めたうえは、他町に1軒も紺屋を立ててはならないという文意。秀長の城下経営がほぼ成った天正15年(1587)のものと推定されています。このような特許状が、箱本十三町の同業者の町に与えられました。(参照:大和郡山城ばーずあい)
箱本館「紺屋」
大和郡山市紺屋町にある箱本館「紺屋」には、箱本十三町についての資料が展示されています。
<開館時間>9:00~17:00
<休館日>毎週月曜(祝日の場合は翌平日)
<入館料>無料
http://www.hakomoto.com
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